■kokoroの詩■

なりふり構わず、綴りたい時がある。

キミの手からこぼれ落ちた砂

二人の影が伸びて

蝉の声も遠くなった

 

海を見たいキミを

肩によりかかった髪の

その哀しい香りを

笑顔で満たしたかった

 

貨物船が泊まって

キミは、まだ熱い砂の上で

この背中の見えない文字は

わざと知らないふりをした

 

電車が揺れるたびに

キミの手から

この手から

キラキラと

こぼれ落ちてゆく

 

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